◆まだまだ出土◆わが団地入口の農地に埋まる律令時代の駅家(うまや)で、国の史跡に指定されたばかりの「下岡田遺跡」の一角で11月初め、小規模な発掘調査が行われました。古い民家が撤去されたため、その下を町教委が掘ったのです。
通りがかった田中がのぞいた数十分の間にも丸瓦が2つ掘り出されました。地中1.5㍍くらいですが、素人目にも分かる土砂の流出層から次々出土。3年前にも氾濫した榎川が昔から度々土砂をあふれさせていたことが分かります。その下には礎石らしい石組も2つ。これまでの発掘で推定されている建物群の規模がさらに詳しく判明するのでは、と期待します。
現場は11月4日、埋め戻されましたが、この様子だと周囲の宅地の下にも相当な遺物が埋まっていることがよく分かります。2020年11月に国史跡指定の答申が出て21年3月に正式指定された同遺跡一帯は公園化される計画です。想像力たくましく一帯をながめ、歴史に思いをはせるためにどう整備するか。皆の知恵を集めたいところです。
町の計画では、2021年度は講演会など普及啓発、2022年度に史跡整備計画を策定し、2023~25年度で用地買収、公園化となっています。総事業費約4億2000万円。
下岡田遺跡まだ出土(2021年11月)