◆事実認定なし、陳謝文読み上げ要求◆

 田中のパワハラ疑惑問題で2月14日、町議会政治倫理審査会は、田中に「議場での陳謝文の読み上げ」を求める勧告を梶川議長に報告し、議長から田中に通知文が届きました。田中は、①具体的な事実認定がない ②9人中8人が審査請求人という偏った委員構成で、識見ある第三者の意見聴取すらない審査―などから「勧告には応じられない」と議長に答えました。

 審査請求は2020年9月以来35回のパワハラ疑いを指摘し、田中は一つずつ全て否定していました。しかし報告書では具体的吟味はなく、秘密会の中で「総合的に判断した」(記者会見)とのことです。文中に唯一田中が「『頭脳構造を疑う』などと発言し」との指摘がありますが、あくまで「審査会での主な意見」の一つとされ、事実認定したかどうか不明です。意見の中には「急いで結論を出すべきだが…公平・慎重な審査も必要」という冷静な指摘もあったと記されています。

 報告書で驚かされるのは、陳謝文要求のほかに「議長は、議長又は事務局長が必要と認めるときは、議員に議会事務局から退去を要求することができ、当該議員はそれに従うよう府中町議会運営等要綱に規定すること」の勧告です。事務局長と議長に警察権まがいを与え、しかも「必要とあらば」恣意的に行使できるルールを作ろうというのです。法治国家の議会で何と横暴な発想か。

 クリスマスの12月25日に審査請求が出て、バレンタインデーの2月14日に結果報告。愛を説くキリスト様はどう見ることでしょう。田中は「愛と民主主義」をモットーに頑張ります。(2024年2月14日)

◆パワハラ 具体的な認定せず結論◆

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