田中が町議会の陳謝文朗読決議に応じなかったことが「品位と名誉を損なうような行為」だったとして審査請求が出ていた問題で、政治倫理審査会は2024年5月16日「条例違反があった」として「議場で議長が田中に戒告するよう求める」結論を出しました。4回の会議のうち2回が秘密会でした。

 ●多数決の面子なのか●

 拘束力のない決議に応じなかったことが、なぜ議員の品位と名誉を損なうのでしょう。法令上というより面子の問題なのか。地方自治法上の懲罰規定が適用できず再び倫理条例で、という不自然さは「田中叩き」の延長とみられます。審査会の「主な意見」の中には「拒否は当該議員の判断であり…審査会として問題視する必要はないのでは」との冷静な声もありました。

 ●田中文書を逐一解釈●

 戒告文も示されましたが、内容は戒告というより田中の提出文書への反論や批判です。A4版4ページの長文で、田中の文章表現を細かく取り上げ「違った印象になる」「誤読を誘うような文書」などと解釈。最後の最後で、決議に従わないことが「民主主義の根幹を揺るがす」とたいそうに記しています。

 ●「パワハラ」どこへ?●

 前回審査会と同様、今回も「パワハラの立証」はありませんでした。申し立て議員も「パワハラは認定していません」と改めて強調。あれほど「パワハラは許さない」と訴えていたのはどこへやら。パワハラがなくても田中の文書や行動を細かくチェックしたいようです。町民からは「早く議会本来の行政監視や改革論議を」との声が止みません。(2024年5月16日)

府中町議会議員政治倫理審査会 – 府中町公式サイト (town.fuchu.hiroshima.jp)

◆政倫審、今度は「戒告」   ◆「田中叩き」止まず

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