◆コンパクトシティ◆  高齢者のワクチン接種や予約は、小さな自治体ほど早く進んでいるようです。広島市で「接種券すら届いていない」という団塊世代が多い一方、わが府中町は予約してない65歳以上に「予約できます」という「督促状」を届けています。(ただし5月27~30日は受付休止)

 人口5万2000の町の接種はショッピングセンターなど2カ所と診療所10カ所余の2方式併用です。65歳以上1万3400人のうち予約(接種)した人は63%の8455人(5月21日時点)。このため町は残る約5000人に「督促状」を送付しました。

 この中には診療所などで既に個別予約(接種)した人も含まれるため、実際に予約できていない人はかなり減ったようです。ワクチン割り当て数のせいか「あの病院は予約が取りやすい」との穴場情報もありました。

 もともと高齢者の名簿整理や接種券の送付、日程調整などの事務作業は、規模が小さい自治体ほど進みやすいのは当たり前。町は「早め準備で打ち手(医師)の確保もできた」と説明します。平成の大合併は「自治体の事務効率アップ」も目的の一つだったはずですが、今回は裏目ではないかしら。

 今後は64歳以下の優先順位をどうするか。町の保育園、幼稚園協会は保育者の早め接種を要望しました。国県とオンライン会議で通じる町担当者は「まだ国の具体方針が示されない。五輪までの高齢者接種で頭がいっぱいみたい」とのこと。走りながら考える状態が続きます。(2021年5月26日)

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小規模自治(2021年5月26日)

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