◆基本構想大いに語る◆ 

 わが府中町議会は7日、町の10年間の施策大系「総合計画」を論議する全員協議会を開きました。田中は「町民本位の福祉」「開発より環境保全」の姿勢で10項目以上の課題に意見を述べました。個別事業を質す一般質問と違って大きなビジョンを語る場です。他の議員も活発でした。

 田中は、広島県内で最も小さな町の特性を生かした「コンパクトシティ」を基に山間緑地の開発抑制や電動自転車の普及支援などを主張しました。生活困窮者の支援や町営住宅の増設など、個別施策でも「前向き表現」にするよう細かい指摘をしました。コロナや防災の対応も求められますが、国のようにお金を調達することができない地方は苦心大です。

 ビジョン論議では、6年前につくられた「まち・ひと・しごと創生」という分かりにくい法律によって「人口を増やす戦略」が地方に求められています。「東京一極集中から地方創生」がキャッチフレーズでしたが、かんじんの権限移譲や政府機関の地方移転が進まず、「地方の自助」に責任が転嫁された形です。「目的は人口増ではない、住民福祉の向上こそ」という意見が相次ぎました。

 新年にあたり、議会改革への取り組みも決意新たです。インターネット中継、議長選の所信表明会、デジタル機器の活用など10項目を議会運営委員会に提出。なかなか議題に取り上げてもらえないところもありますが、粘り強く主張します。(2021年1月8日)

町の将来像(2021年1月8日)

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